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2008年5月
店長日記:1
2008年05月22日
だいぶん暖かくなってきました。みなさんいかがおすごしでしょうか?

最近は天変地位に値上げ値上げ。
金は取っても責任は取らないつけを払うのは何時も我々国民、文句を言ったらキリがない、
これは貧乏人のひがみでしかないのでしょうか?

景気は回復している。と言いますが、何処を見ても聞いても新聞、雑誌を開いても、
そんな様子一向に見当たらない!

政治家や官僚は私たち国民をだましているのでしょうか?だとすると大平洋戦争のときと同じじゃないですかね。
そんななんかおかしい、しらけた時代になっている。そう思っているのは私だけでしょうか? 
今になにかもっと大変なことが起こるようなそんな気がしてなりません。

ハイ、 わたしのグチ話はこのくらいにして、そろそろ旨いもん話にいってみたいと思います。 
 
私は醤油屋ですから食材をいかにもっと旨く変身させるか、正直に旨いものを旨い!
と言うくらいしかできませんから、ハイ


  九州元気蘇りの旅  その1

5月の連休、久しぶりに家族全員が揃うとあって、かねてより申し込んであった 
【九州家族バスツアー】に出かけました。

朝7:30坂出駅前を出発 晴れ。
我が青春の九州 だ~ 途中、宇多津、丸亀、で御家族を乗せたあと 高速で一路 西へ西へ・・

八幡浜港へここから九州臼杵へ(宇和島運輸フェリー) 九州は14年ぶりかな?
この前は原付で(パセッタYAMAHA)熊本行きに挑戦した時以来、
結果(へんな所がパンクして)失敗に終わりましたが・・その後すぐリベンジしました。

九州は学生の時に大変お世話になった所で、いろいろな思いが滝のように押し寄せてきます。

ですから心は、ワクワク ウキウキなのですが、次の瞬間スーと哀しくなるのです。
勝手ながら、そこには、あの時の、あのままの人がいないからです。
そこには少しだけ変わった風景があって、ただ風が吹いているだけ、なんか辛い。
みなさんもそんな気持ちになったことはありませんか?

でも九州には旨いものがあるじゃないか、と気を取り直し着いたばかりの八幡浜の売店へ。

流石に連休で船は30分ほど遅れ気味。人はいっぱい。

あ~これだ!この辺の名物は100%魚のすり身のてんぷら。
ねずみいろ。【いり】じゃなく、【いろ】ですよ!
歯ごたえはプリプリ+キシキシ(魚の小骨)下手なステーキよりもよっぽど旨い!

あと ミカン 小さければ皮ごと丸ごと口にポイです。太陽がつまってます。

あと~二宮忠八 これは食べれません!(ライト兄弟に先がけて飛行機を考案した人)
香川県にも縁のある人です。

で酒、酒は~何で広島の酒しか置いてないの?この辺だったら【梅美人】か【川亀】でしょう!
もっと地元を大切にせんか、アホタレ!

ワンカップ片手に、船に戻ると、うわ~座る~場所が~なんとかこしを下ろす場所見つけ、
てんぷら片手にチビチビやりながら周りを見まわしますと
日本酒を(ビール、チューハイも)のんでいるのは私だけ。
あほくさ。皆さん花だけで幸せなのでしょうか?今から仕事?
日本酒にこだわる日本人は私だけなのでしょうか? 

などとと大げさなことを考え、さみしいね~生時代の連れがいたらな~・・
すぐに宴会になって・・大変なことになる・・結論がでました。【いなくていい!】

外に目をやりますと佐田岬半島の尾根ずたいに大型の風車が沢山ならんでいます。
この前通った時は一基だけだったのに数えられるだけ数えてみると38基、
採算が出たのでしょうか?
いきなり増えてました。この後、阿蘇の外輪でも沢山の風車を見ました。

青い空に深い海、周りに緑の島々がてんてんと箱庭のような風景がひろがっていました。

あっつ見えた!佐賀関の赤と白のデカイ煙突、九州だ!
こいつを見ると背中に電気が走るのは私だけでしょうか?

この下には 関アジ、関サバ いきなり食べるほうに行ってすいません。 
何処かで縁があることを祈る!

2:30ごろ臼杵に着くや運転手さん空いた道を(502号)西へ西へ、
同業社フンドーキンさん(お手柔らかに)の脇をすりぬけて、わ~ 緑が目に痛いほどきれいです。

北海道と違うところは陽の強さと広葉樹の多さ、草木の萌えるかほり、
トトロが出てきそうな山里です。
山を開き道をつけその横に家ほどの高さの石を積んで家を建てています。
この辺は開いた畑にタバコが沢山栽培されています。

北海道と同じなのは火山灰で出来た真っ黒な土、底が溶岩で出来た川、
そして辛抱よく、まめな人々、ここも旨いものが沢山ありますよ。

さらに西へ竹田市をすぎると少し様子が変わり、家の周りに防風林、杉を植え
その横で 主にトマト、レタス、ピーマンが沢山栽培され
その後ろの空いたところで豚や、牛が飼われています。
庭には ツツジ、日よけの広葉樹、母も同じことを考えていたのか・・
「ま~丁寧にしとるわ~」 九州の人は外国から食べ物がこなくても、毒を入れられても大丈夫。

おっ!看板 「イノシシの子売ります。1万円」 ウリ坊 マイカーで来るべきだったか・・
女房が「なんゆうとんな~」 ハイハイ 大きくなったら大変だろうね。
と言うことで 牡丹鍋は諦めました。

外輪を下り始めました。まん前に根子岳(ロッククライミングのふるさと)高岳、
(有名な中岳は北側からは見えません)。
山の名前は後輩の山下に教え込まれたのでまだ覚えてました。 

あ~もうこちらでは田植えが始まっています。きっと阿蘇の神々が豊作にしてくれることでしょう。

運転手さんの機転の良さも手伝ってか、思ったより早く阿蘇草千里に5時ごろつきまた。
中学の修学旅行を思い出しました。

時間があればゆっくり昼ねでもと思いきや、たったの30分しかもらえず、
オレハイマナニヲスルベキカ? 
周りを見渡し考え中・・よし!あれにかけよう!!
まずはトイレ、土産を仕入れて、女房に手渡し、冷えたカンビールのありかを確認、
いざ煙の上がった


          


旨そうなところ、旗には 【馬串焼き】 馬刺しは何度か食べたことはあるが、焼いたのは初めて。
もう3人ほど並んでいる。あと15分・・10分・・5分 お客さん何本ですか? 
4分で焼けるだけ、じゃ5本にしておきます。 1本 250円 5本 1000円 納得$。
お金を払うやいなや ば~さまが 1本くれいの~ OKOK 缶ビールを仕入れ急いでもどる。 
アツツお~馬!牛肉のももぐらいの味かと思っていたら、牛のハラミのような馬さ、
牛よりは少し硬い臭みなし。
アツツ 女房も一口。(気になるのは馬のどのあたりを食べているか?わりません)誰か教えて。
米塚あたりでもうなくなりました(10分くらいのところ)晩飯前だと言うのに・・・

道もすっかりすいて、30分ほどで阿蘇第二ホテルへ。すぐ側に第一ホテルがあって、
ここの8階の温泉からは雄大な阿蘇の5つの山々が一望できるそうで(中岳だけは見えません)
それならと浴衣に着替えて、外へ。ここも中国人、韓国も人も多いです。
しばらく探すと、あった、あった地酒、地酒、品格のあるどっしり構えの 【岡本酒店さん】。
おそるおそる地酒あります? ありますよ! 焼酎じゃないの? いえ日本酒です。

昔、藤さん(先輩、サックスの名手)の結婚式で
銚子に入ったやつをコップに入れてグットいったところ、
おっと~きたきたクワ~焼酎だ~、宮崎より南では酒といえば焼酎です。
ですからここ熊本が、酒=日本酒、が成り立つ日本最南端ということになります。

ここら辺は・・・精米歩合50% 遥空(ようくう)300ml 私じゃないよ、
精米歩合60% 蘇望(そぼう)300ML、どちらも山田錦、これを仕入れて第一ホテル8階ヘ。

途中、川に沿って桜並木があり、
ここは草なぎ剛君と、竹内ゆう子さん主演映画【黄泉(よみ)がえり】のロケがあったところで
真正面には阿蘇の山々、カップルで歩くにはとてもいいところです。

その右手には伊藤木材、どうでもいいか。

8階に着くや浴室の戸を開けると、青のりをふったような阿蘇の山々が夕日に照らされて、
雄大にキツネ色に輝いているのです。この世の物とは思えぬ美しさ。
温泉内に書いてあったのですが阿蘇と言う山はなく
これら五つの山々を称して阿蘇というのだそうです。
そしてその全体がお釈迦様が寝たように見える!
左から、来る時見た根子岳(お釈迦様の顔)その右一番高い高岳(むね、)中岳見えず 
その右、往生岳(ろっ骨、)杵島岳(ひざをたててる)まっ、色んな見方があるとおもいます。

買ってよかったこの地酒、ここにピッタリの名柄です。
遥空 甘口とろっとしている。刺身があれば・・蘇望こちらはちょっと辛口。

この風貌にしてこの酒あり この風景見てるとこの名以外に考えられませんピッタリのネーミング。
ここの8階で売ればいいのに・・お前勝手にそんな所で酒を呑んでもいいのか?
ハイそれが丁度誰も来なかったし来たらきたでいいじゃないですか。
あんたも一緒にどうですか?なんてことを言って、お友達になればいいじゃないですか・・ね。 

帰り際 暖簾の前に、愉しいうちに 哀しいうちに 悩めるときも 苦しい時も 
(生きているうちに)寝釈迦の前に来て心を開いて見て下さい!
そんなことが大きく書かれていました。 
あえて写真はいれません、是非自分の目で観に来てください。

あっ!よっぱらってしまった そろそろデイナーへと、まだ食べるの? もうちょっと これ食べます。





あっ 又出た! 馬、なす、とうもろこし,椎茸これを焼いてゆずポンでたべます。
牛じゃないかな?とうたぐりをいれて食べましたがこれは馬です。
まるで新鮮な切ったばかりのかつをのようです。赤くきれいに透き通っています。

その右上 玉子焼きとセイゴ焼き。
右下デザート、ピオーネと、子夏 テラミス 
その下、刺身 えび、いか、まぐろ、
その左、これは牛のたたき甘いゆずみそで食べます。

その下、左から【海藻いり刺身こんにゃく(甘ゆずみそ)えだまめとうふ(梅肉つき)ふき】
その左、南京とタケノコ、を煮たものゆず味噌であえています。
その左下、とろろ、(これをご飯にかけて食べるのですが、味が、味が無い)
うちの味万作もってこいです。

皆さんから絶対オスミツキいただけるとおもいます。 
忙しくてウエイトレスさんお醤油をならべるのを忘れていたようです。

で最後にしたの真ん中に小さくあるのが、デコポンを焼酎で割った食前酒 これは初めて。
で海幸あり、山幸ありのすばらしい料理で食前酒もそうだったのですが、
山の物も海の物も、ゆずや、かぼすといった柑橘系を上手く使って
すっきりした味にしあげていました。

この甘いゆず味噌の味は袋詰めできるような簡単なものじゃありませんね。
料理人のその季節、季節の工夫、インスピレーションが光っていると思います。 
何ともゆえぬかほり甘酸っぱさ、 行儀悪いですが、最後までなめてしまいました。

いや~またまたありがとう! 自分でも感心するくらい食べました。
 だいぶん疲れてきたので、九州の人々に感謝しつつ今日はこの辺にいたしとうござりまする。   


あとはいいを夢見るばかりす。



                       しょうゆ工房 あじまん 店長 竹本博文